令和5年第一回講習会 報告
今回は令和5年10月8日に開催されました令和5年度第一回講習会の様子の報告をさせていただきます。
今回も講習会前の会場を利用しての羽原整復理論勉強会が行われました。始めに前回の橈骨遠位端骨折の復讐を行い、その後、今回のテーマの下駄骨折(第五中足骨基部骨折)です。先生方もご存知の通り足部の内反や短腓骨筋の急激な収縮によって発生するこの骨折はスポーツや日常生活でも比較的よく見られる損傷です。今回はこの下駄骨折の羽原式理論による整復時の痛みを極力抑えた整復法や固定法を実演、実習を中心に行われました。
羽原整復勉強会風景
講習会では、来賓の香川県柔道整復師会 高橋会長の挨拶につづき、会長をはじめ幹事の先生方より各地元の近況や保険の取扱いについての報告がありました。詳細については会報に掲載される予定なのでそちらの方を是非ご覧ください。
その中で東京都の小澤幹事の「組合の必要性と在り方」という報告がありましたので、その内容を簡単にここで紹介させていただきます。
「現在、全国に整復師会等の団体が数多くあります。今後、柔道整復師もオンラインでの請求に移行していくと考えられていますので、単に代理請求業務だけを行っている団体の必要性はなくなります。
では、会費を払ってまで組合や団体に加入する必要性とは何なのか。一つは政治活動です。この業界をより発展させるため国や行政に対しての取り組みです。日本接骨師会は単に要望書を提出するだけで終わらせず、国、行政に理解してもらうまで本気で制度改革に取り組んでいます。
もう一つは保険などでのトラブルの対応です。先生方の請求に際し保険者や損保会社などの理不尽な査定や不支給などに対し個人での取り組みでは困難な場合があります。こうした事案に対しての対応は大変重要な事です。また、賠償保険の加入時負担の軽減や相談対応等は団体の重要な役目です。」
との内容の報告がありました。
今後の整復師資格の存在意義を含めて整復師団体の取り組みは非常に大切なものです。人任せにするのではなく、今後の整復師社会の未来を考えて団体を選択し、ご支援をお願いする次第です。当会ホームページでは組合や団体の在り方について「接骨師会の役割」「団体選択の参考」で、また、先生方の保険などの取扱いにおける数多くの問題解決の報告を「業界正常化の軌跡」に掲載していますので、こちらの方も是非ご覧ください。
講習会風景
役員席 講壇 司会 長崎県 八木幹事
香川県柔道整復師会 会場 東京都 小澤幹事
高橋会長