羽原整復勉強会 報告
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羽原整復勉強会 報告

2023年02月25日(土)6:42 PM協同組合日本接骨師会

 去る、令和5年2月11日に東京都千代田区の全電通会館にて(協)日本接骨師会 令和4年度第2回講習会が開催されました。開催に先立ち講習会前の会場の一部をお借りして有志の先生たちによる羽原整復勉強会も開催されました。前回は新型コロナの状況から開催を見送る方向でしたが急遽開催が決定された為、近くの会場を借りておこなわれたそうです。

今回の羽原整復勉強会のテーマは踵骨骨折の整復についてです。整復の方法やコツについて実演や実習を行いながらの勉強会でとても分かり易く、柔道着の帯を使った方法などユニークで為になる勉強会でした。

巷では、様々な講習会やセミナーが開催されていますがこうした徒手整復の技術を伝えるようなものは貴重となりました。普段の臨床の場では少なくなった骨折の徒手整復を実際に経験されてきた講師の先生方の知識や技術に触れることで自身が柔道整復師であることに改めて気付かされます。

今回は、そんな勉強会の一部ですが写真にて紹介させて頂きます。 

 

 

 

 

 

 

 

 

平成28年の柔道整復師の療養費改定にて「骨折・脱臼」の療養費(施術料金)だけがかなり上がりました。これは、柔道整復師に対してしっかり「骨折・脱臼」を診なさいというメッセージが含まれているのだと理解しています。しかし、外傷、特に「骨折・脱臼」を扱う上でⅩ線検査は不可欠で、勿論全てではないですが捻挫の診断にも有効なのは周知の事実です。

日本接骨師会では発足以来、整復師のⅩ線検査導入を目指し活動しています。繰り返し厚生労働省に対し要望を行っていますが、「危険だから法律で禁じている。」の一点張りでその「危険」の根拠、エビデンスについての回答を避けています。

現在の科学的、医学的な考え方では整復師の業務にⅩ線検査を認めない方が患者にとってよりリスクが大きいと考えるのは当然で、現在の医療の感覚では不可欠です。こうした、患者のためにならない岩盤規制を守ろうとする厚生労働省の姿勢や当会に対する回答については今後、このホームページにて当会の考え方や厚生労働省の回答の矛盾点等を紹介していきますので、改めて柔道整復師が今後、国民から信用され必要とされる職業であり続けるためにどのようにしたら良いのか、皆さんも一緒に考えて頂ければと思います。「資格(既得権)は資格者の為のものではなく、国民の為のもの」当たり前のことですが当会のモットーです。



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