令和5年 定時総会報告
去る、令和5年5月14日、東京・千代田区の全電通会館にて日本接骨師会令和5年度定時総会が開催されました。今回は行動制限もなくコロナ感染症も5類引き下げとなり多くの先生方が出席されての総会開催となりました。議事進行も会員先生方のご協力により円滑に滞りなく執り行われ無事に終了いたしました。ご協力いただいた会員先生方に感謝を申し上げます。
今回は、恒例となりました講習会・総会開始前に行われた羽原整復理論勉強会と総会後の講習会の内容を簡単にご報告いたします。
今回の羽原整復理論勉強会は骨折の中でも転倒などで比較的多く見られる橈骨遠位端部の骨折「コーレス骨折」の整復について理論から実演、実習が行われました。羽原整復理論では整復時の痛みを極力抑えて、患者さんへの負担をなるべく軽減する整復を心掛けているものです。今回のコーレス骨折の整復においても、勿論、全く痛みを伴わないわけではなく出来るだけ激痛をさけるような整復操作とか、ゴム手袋をすることで整復時に汗で手が滑ることのないように施術を行うなどの他、当然のことではありますが患者さんに不快な思いをさせない為の施術所や施術者の衛生面や患者さんとの位置関係など様々なアドバイスがあり、有意義な勉強会でした。
羽原整復理論勉強会 風景
総会終了後の講習会では整復師のⅩ線検査の導入する柔道整復師法一部改正について厚生労働省との懇談や理事や保険審査委員による保険請求における注意点やその他関心事項、各地方の活動が報告されました。
今回、講習会の内容で保険者の不勉強にて「医科より、湿布等が処方された期間は医科の管理下とし、その間の柔道整復師の療養費は重複診療(いわゆるハシゴ受診)だとして認めない。」として不支給となった請求書が、その後、審査請求にて支給となった件が報告されました。保険者はもとより整復師の先生でも勘違いされている方がいるのではないかと思い改めて報告させていただきます。→医科の外用薬処方期間中の柔道整復師への転医不払い事件
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