マイナ保険証への対応について
今年の12月2日から新規の保険証の発行を終了しマイナバーカードへ移行する、いわゆるマイナ保険証への一本化を政府は促進しています。しかし、今年4月の利用率が6.56%とかなり低く12月2日以降も政府はマイナ保険証を持っていない人には全員、申請がなくても資格確認書を交付するとしていますので当分は保険証での受診が多いのではないかと予想されますが、12月2日以降、現在の保険証の有効期限切れてしまいマイナ保険証しか持っていない人も増えてきますので、それまでには対応が必要だと思います。
ご存知の通り接骨院ではマイナ保険証利用に際しオンライン資格確認を導入することで保険証の内容を入手することが出来ます。オンライン資格確認のシステムの導入際し多くの方は使用しているレセコンの業者に依頼したり、ご自身でもう対応済みの先生方も多いと思いますが、まだ様子見や導入を検討している会員の先生方からの相談や質問が増えてきました。オンライン資格確認については施術所等向けポータルサイトにて細かく丁寧に説明されていますのでご確認ください。 今回は実際にオンライン資格確認の導入をしましたので出来るだけ短く報告します。
※実際の作業時間はそれ程要しませが、利用開始申請をしてから完了メールが届くまで(数日)その後の作業が行えない為、1日では終了しません。
オンライン資格確認導入に必要なもの
- インターネット回線と端末機器(パソコン・スマホ・タブレット)、送受信できるメールアドレス
端末に関しては私用と兼用ではなく施術所専用としているものが好ましいです。 - ICカードリーダー
何を買っていいのかわからないときは、日本接骨会の講習会などで展示業者として参加して頂いている東和ハイテックさんデジットシステムさんからもカードリーダーの購入が可能です。助成金(4.1万円まで)も出ますのでケチらずに信頼のあるものを選んで下さい。 - 受領委任承諾通知書の登録番号
毎月の療養費支給申請に記載する「契」や「協」で始まる登録番号「契 0000000-0-0」のこと - 在った方が良いのが保険証と紐づいたマイナンバーカード
セットアップ完了後に保険証と紐づいたご自身のカード等で動作確認をしておいたほうが確実です。
助成金交付申請に必要なもの
- 購入した器機の領収書:周辺器機も含めて複数枚でも可
- 領収書内訳書:領収書の明細で実際に買ったもの内訳。領収書が複数ある場合は全て記載。
- 助成金振込先口座が確認できる書類:振込先金融機関の通帳など
導入作業経過
- タブレット又はパソコンを使用する場合はカードリーダーのセットアップを行います。カードリーダーのセットアップはそれぞれの機器の説明書に従って行ってください。一般的には使用機器のドライバーのインストール作業です。
- 先ずは施術所等向けポータルサイト(https://iryohokenjyoho.service-now.com/omf)のトップページの新規ユーザー登録より必要事項を入力。
- 登録したメールにURLが届くのでそこを開くと登録が完了しアカウントが作成されログインが可能になりユーザー登録完了メールが届きます。メールが届かない場合はメール受信拒否の設定や 「迷惑メール」などのフォルダに入っていないか確認して下さい。
- 続いてポータルサイトにログインして各種申請→利用開始申請を開き必要事項を入力しますとメールで利用申請完了通知が届きますがこれが数日かかるようです。(今回は翌日に届きました)
- 通知が届いたら7で使うマイナ資格確認アプリの初期登録に必要な情報を確認、保存をします。ログイン→各種申請→資格確認アカウント管理→アカウントIDを選択→「添付ファイル」下に記載されているPDFファイル→マイナ資格確認アプリユーザ設定情報が表示されますので保存しておきます。
- お使いの端末機器のOS (Windows・Android・iOS)に合わせてインストールサイトより検索ボックスに 「マイナ資格確認アプリ」と入力しマイナ資格確認アプリをインストールします。?の方はマイナ資格確認アプリのセットアップについて(https://iryohokenjyoho.service-now.com/omf?id=kb_article_view&sysparm_article=KB0010180)また、今回はスムーズにインストールされましたがWindowsでシステムエラーが表示された方はランタイムソフトウェアのインストールが必要とのことですのでアプリの同じくアプリのセットアップについての上記のURLからWindows版を参照して下さい。
- インストールが完了したら4で保存した情報をアプリの手順に従い入力し初期登録を行います。
- 続いてカードリーダーを使用する人はカードリーダーを器機に接続の上、アプリの設定⚙ →カードリーダー選択→器機を選択
- これで導入の設置作業は完了ですので保険証と紐づいたマイナ保険証で動作確認を行ってみてください。
助成金交付申請手続き
助成金交付申請は合計4.1万円までで令和7年1月15日まで受け付けています。しかし、1回しか申請できませんので周辺機器等後から追加する予定があるときなどは、すべての領収証がそろってから行ってください。当然ですが周辺機器も資格確認に必要なものだけです。
- 先に申請時に添付する確認書類ですが「.pdf」「.xlsx」もしくは「.zip」形式のファイルでしか添付できないので、よくあるスマホなどで写真を撮ってそのファイルを直接添付できませんのでご注意を。スキャナーがある人はPDFファイルで取り込んでください。スマホ等で撮った写真はPDFに変換して保存してください。変換の方法はサイトで紹介されていますので「スマホ写真pdf化」などで検索してください。
- 施術所等向けポータルサイト(https://iryohokenjyoho.service-now.com/omf)へログイン→各種申請→助成金交付申請→注意事項が表示されますのでよくお読みください→申請画面で必要事項入力し書類を添付し作業終了
今回、作業を終えて自分の保険証を確認しましたが柔道整復師の請求に必要な住所や負担割合は記載されていませんでした。また、各種の医療助成なども今まで通り紙媒体のため確認が必要なのでご注意を。
改善された点では7月より入手した保険証の内容を保存できるようになりましたのでしっかりと管理してください。まだ、不便な点がありますが今後、改善されていくことを期待しています。
会員の先生方におかれましてはご不明な点等ありましたら事務局までご連絡ください。