「厚生大臣指定講習会」と「大臣免許切り替え」の注意
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「厚生大臣指定講習会」と「大臣免許切り替え」の注意

2016年01月08日(金)12:44 PM協同組合日本接骨師会

最近、ダイレクトメールやインターネットなどでセミナーや講習会の案内を多く見かけるようになりました。以前、整復師制度が高卒2年制から高卒3年制となり、免許が知事免許から厚生大臣免許になる際に、このことに関して、当時、全国的に財団法人柔道整復研修試験財団法人が主催する「厚生大臣指定講習会」について既成整復師・知事免許者の間に誤った「期待」や「不安」を与える言動があり(協)日本接骨師会会員のところにもいろいろな話が伝わっておりました。そこで当会では関係当局に問い合わせを行いました。回答をいただきました厚生省当局及び東京都衛生局医務課にはあらためてお礼を申し上げます。では、その事案を紹介いたします。

 

 

 

全国的に「厚生大臣指定講習会」の話があるようですが、具体的に当会が取り上げたものに次のようなものがあります。

資料1

 

 

 

厚生省健康政策周医事課に照会

 日本接骨師会より当局に平成2年6月19日次のような照会をいたしました。

資料2

 

 

 

厚生省健康政策局医事課の回答

 平成2年6月26日当局より口頭にて次のような回答が当会にありました。

資料3

 

 

 

東京都に照会 厚生大臣指定講習会の趣旨について

資料4

 

 

 

東京都より回答

資料5

 

 

 

日本接骨師会の意見

 

本件事件の問題を見てみると整復師業界の体質や姿勢をあらわすものとして注意するものです。

基本的に整復師の意識や認識がたかまることは非常によいことで大事なことと思います。しかしこのようなことを特別な利権にからめるようなことがあれば厳しく注意されるものです。つい先日まで整復師の保険・療養費の受任者払い取り扱い問題が、もともと国民の便益のために構じられたものを特定団体の利権とし排他的に走り、利益の独占を図ろうとし、これを注意し正そうとした当会などの健全化の運動を妨害し、今日の健全化ができるやまったく知らんふりをしているようなことですが、今回の「厚生大臣指定講習会」があたかも特別な権益護得につながるようなことは既成の整復師に対して不当な期待や不安を与えるものでまことに失礼なものであります。

たとえばこの講習会を受ければ「知事免許」が「厚生大臣免許」になるなどとは詐欺同然といえます。

また知事免許と大臣免許の差異が如何にも整復師としての身分に重大な「差異」があるかのような感を抱かせることも最も注意しなければならないことです。

したがってこのような誤ったことから発生するいろいろな憶測についても根拠のないことでむやみに不安がることはないということです。

整復師業界の体質や姿勢がどのようなものかを改めて考えさせられた一件です。なお、はじめに指摘したように講習会に参加し意識や認識の向上を図ることは大いに結構なことで、ただ参加者のみが何等かの特典や特権を得るような誤解を与えるようなことについては十分に注意をしてもらいたいということです。



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